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ワインの味はどうやって作られるの?(前編) [ワイングラスでワインの味が変わる?!]

タイトル、そのものズバリなんですが・・・

ワインの味ってそもそも何によって決まるのか知ってますか?
ワイングラスによって味が変わる仕組みを知る前に、
ワインの味はどんな要素でできているのか知っておきたいですよね。

ワインの味をつくるもの



ワインの味を構成している要素には次のものがあります。

1. ワインの香り
2. ワインの舌触り (口当たり)
3. 風味 (苦味や酸味など)
4. 後味

挙げてみるとなるほどな、と思うのと同時に
そんなこと考えて飲んだことないなぁ~とも思ってしまったり。

でもよく考えてみてください。
あなたも聞いたことがあるはずです。

・ワインには飲みごろの温度(最適な温度)がある
・ワイングラスを傾けて、見る
・ワイングラスを回す
・ワイングラスの中に鼻を入れて匂いをかぐ
・ワングラスに注ぐワインの量には目安がある

どうですか?
あぁ、知ってる知ってる!!ですよね?

これは皆、先ほど挙げた
ワインの味を作っている要素に関係している話なんですよ。

ワインの最適な温度とは?


まずは、ワインの飲みごろの温度って何なのか考えてみましょう。

温度はワインの味に大きな影響を与えていると言います。
よく、白ワインは冷やして、赤ワインは常温でなんて聞きますよね。
まあ実際には、赤ワインはフランで言うところの常温(18℃)であり
日本だと、飲む1時間程前に冷蔵庫に入れるとちょうどいいとか。

どうして白ワインと赤ワインとでは温度が違うのでしょうか?

これは、味の感じ方によるものです。

酸味は、温度が高いと嫌な味に感じ、温度が低いと爽やかに感じます。
甘味は、温度が高いとより甘く感じ、温度が低いと抑えられます。
苦味は、温度にはあまり影響を受けないようです。
(ただ、温度が低いと甘味が抑えられるので、苦味を感じるという作用があるようですね)

白ワインのワイングラスが小ぶりなのも、
ワインの温度が上がってしまわないうちに飲み干せる量ということなんだそうです。

ワイングラスを傾けてワインを見るのはどうして?


ワインが注がれたら、ワイングラスを傾けてワインを見ている図。
なんかプロっぽいですよね。
きれいだなぁ~ とか、そういう感想を述べるタイミング・・・ではないです(笑

ワインの色の濃さ、濁りの有無、粘り。
この三つを確認しているんだそうです。

濃さはぶどうの品種にももちろんよるんですが、
やはり赤ワインでは熟成が足りないと色が淡くなってしまうそうです。

濁りがあるワインはよくないですね。澄んでいる物が新鮮です。

粘りというのは、グラスの壁についたワインが下に流れ落ちる早さで見るんだそうです。
その様子を「涙」とか「足」と言うんだとか。
涙だなんて、ロマンチックですよね~。

ちなみに、ゆっくり流れ落ちる粘度の高いワインは良質なんだそうです。


長くなってしまったので、前編はここまで。
後編では、残りの二つをお話します。
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美しき怪物って何?ワイングラスの歴史 [ワイングラスでワインの味が変わる?!]

ワイングラスって、いろんな形がありますよね。
あれはデザインなのかなって、前は思っていました。

デザインと言えばデザインなんですが、
味わいに深く関係したデザインなんですよね。


その昔はワイングラスと言えば、華美な装飾で
口の空いた小ぶりなラッパ型が主流。

今の形になったのは、まだまだ最近のことです。

今から50年ほど前に、リーデル社の前身にあたるガラス工房に
一つの依頼が来ます。

その依頼は、大ぶりで斬新なワイングラスを作って欲しいというものだったそうです。

出来上がったグラスがあまりにも大きく、シンプルで今までのものと違ったので
大変な注目を集めました。

イタリアのピエモンテ、フランスのブルゴーニュ。
ワインの一大産地で大好評のワイングラス!

でも、ボルドーでは美味しくない!と言われてしまうんですね。

ここで気が付きます。

そういえば、ブルゴーニュとボルドーは特徴の違うワインだと。
酸味と渋みですね。

もしかして、産地によって向ていてる形があるのかな?

最初は、底が大きくふくらんで、口の部分は一度狭くなってから反り返るという形。
試行錯誤してできた新しい形は、底はふくらみ、口の部分は狭くなっているタイプ。
卵の上の方だけを切ってしまったような形。
チューリップ型って言われるのが納得です。

これがブドウ品種ごとにワイングラスを作り出したことの始まりです。

最初に作られた斬新なデザインのグラスは
「美しき怪物」と呼ばれ、ニューヨーク近代美術館の永久収蔵品だそうです。

ワインの味を変えてしまう怪物という意味なんだとか。

同じデザインの物は現在も売っていて、ソムリエ ブルゴーニュ・グラン・クリュ 4400/16
という名称です。




リーデル社さんによると、
このグラスを使うと劣ったワインは無残にもその欠点をさらけ出してしまう・・・

お値段も1脚で21,600円なので、それに匹敵する値段のワインが対象の話にはなりますが。
(私もいつか飲んでみたいです・・・・)

グラスの種類って何のこと?! [ワイングラスでワインの味が変わる?!]

「はじめに」
でもお話したんですけど、
グラスの種類って言われてもピンとこない人もいるかと思ったので、
まずはグラスの種類って何なのか見ていきたいと思います。

ちょっとイメージしやすいところで、
結婚式のテーブルの上を思い浮かべてみてください。

テーブルセット.jpg
テーブルにはいくつかのグラスが並んでいると思います。
細長いのがシャンパンやスパークリング用、
小ぶりのチューリップ型をしたものが白ワイン用、
それよりもちょっと大きなものが赤ワイン用、
タンブラーはビール用。
写真には載っていませんが、お水用のグラスもありますね。
(もちろんない時もあります)

どうですか?見たことありますよね。
グラスは、それぞれ何を飲むかによって
違った形に作られているんです。

もちろんそれは、それぞれの飲み物を美味しく飲むため
一つ一つの形に意味があるんですね。

中でもワイングラスは、「飲み物=ワイン」の持つ様々な個性に合わせて
とてもたくさんの形に作られています。

世界で初めて、「ぶどうの品種に合ったグラスの形」という
考え方を導入してワイングラスを作ったのは
老舗メーカーのリーデル社

同じワインでも、違う形のグラスで飲むと味が変わる!
それに気づいて、ワイン生産者と研究を重ねてきたと聞いたら
そのグラスでワイン飲んでみたくなりますよね~。
(ただワインが飲みたいだけ?!)

今日はグラスの種類についてお話してきましたけど、
実はワイングラスの形には定型のような物はありません。
それぞれのメーカーで名前をつけているので、
私のブログではリーデル社さんを中心に紹介していきたいと思っています。

いずれ、他のグラスについても書いていければと思っていますが
初めのうちはワイングラスを中心にお伝えしていくつもりです。

最後まで読んで下さってありがとうございます。
次は、ワイングラスの形状についてお話したいと思います。
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